カフェ・喫茶店の開業1~3か月前。
もうそれは思い出したくないほど怒涛の時期です。特に、ここまで準備を怠ってきた人にとっては反省の時期でもあります。
物件の内装工事の着工と引き渡し、こまごまとした備品類の購入etc…とオープン準備だけでもてんてこ舞い。
ですが、事前に知っておくだけでも、準備ができるものもあります。ここでは1~3か月前にやっておくべきことをご紹介します。
カフェ・喫茶店開業1~3か月前にやっておくべきことリスト
開業1~3か月前までにやっておくべきことは以下の通りです。
- 物件の契約
- 内装工事の契約と進行
- 備品類を購入する
- 仕入れ業者の選定
- WEBサイトなど時間がかかる集客の準備
- アルバイト募集
- 保健所への各種申請
- インフラ(電気・水道・ガス)の申請
- 光回線の申請
優先順位が高い開業準備は?
このなかでも、まず優先順位が高いのは、下記の4つです。
物件の契約
内装工事の契約
保健所への各種申請
インフラ(電気・水道・ガス)の申請
というより、これができていないと、そもそもカフェ・喫茶店の開業ができません。
この3つに関しては、下記の記事で紹介しているので、よかったらご覧ください。
逆に言えば、これさえやってしまえば、カフェ・喫茶店は開業できてしまいます。中身が伴っていなくてもです。
そのため、ほかの大事なポイントをこの記事でご紹介していきます。
カフェの備品類や家具を購入する
保健所の審査に必要なものを除いて、カフェ・喫茶店に必要な備品類や家具は下記の通り。
たいていのものは頼めばすぐに届きます。多くの方は、Amazonや楽天などで買うことが多いでしょう。
本当にこの時期にはAmazonにお世話になるので、もしなっていない方は、Amazonプライム会員になることをおすすめします。
急に商品が欲しくなった時など、送料無料サービスで翌日に届くのは本当に助かります。
看板やメニュー表、レジなど専門業者がいるものも
ただし、看板やメニュー表、レジなど専門業者がいるものもあります。
これに関しては、それぞれ専門家に頼むのが吉です。
メニュー表に関しては、CANVAとプリンターを使えば無料で自作もできます。ただ、そのぶん手間がかかる点にはご注意ください。
カフェ・喫茶店の食材仕入れ業者の選び方
カフェ・喫茶店の食材仕入れ業者の選び方は、食材によって変わってきます。
まず、乳製品や調味料、ハムやソーセージなどの加工食品、パン類。これらは、業者に配達してもらうのが一般的です。
食材業者で有名なのは、西原商会や高瀬物産などでしょう。
ただ、高瀬物産は個人事業主で規模が小さいと相手にされないことも。
小さいカフェなら西原商会を利用することが多いと思います。
乳製品やパン類に関しては、その専門の業者を使うことが多いです。
たとえば、有名な乳製品の仕入れ業者と言えば、タカナシミルクやスジャータめいらく。
どちらもジュースや調味料など、ちょっとしたカフェ用品ならもっています。タカナシはオンラインでも買えますが、一度業者に相談してみるとよいでしょう。
パン屋は冷凍パンであれば、先ほどのニシハラが持っていますが、生の食パンが欲しい場合は地域のパン業者に相談してみてください。
また、カフェ・喫茶店で重要なコーヒー豆の仕入れについては下記の記事をご覧ください。
生鮮食品の仕入れ方はお店ごとに違う
さて、こうした仕入れ業者メインの食品と仕入れの仕方が違うのが生鮮食品。肉や野菜、魚などです。
こういった食材の仕入れは主に3つのやり方があります。
- 近所のスーパーなどで購入してくる
- 八百屋や肉屋などに配達してもらう
- オンラインスーパーを使う
生鮮食品の仕入れはどんな方法がおすすめ?
まず、カフェ・喫茶店で一番多いのが、「近所のスーパーで購入してくる」です。近所に安いスーパーさえあれば、一番安く済ませることができます。
ただ、欠点としては個人店などの場合、クレジットカードが使えないこと。そしてなにより、レシートの量が膨大になることです。確定申告が地味に大変。
次に、八百屋や肉屋などの個人店に配達してもらうことです。これは一番便利で、支払いも掛け払いができるので、経理面でも経営でも助かります。
ただし、配達してくれる個人店を探したりといった手間がかかりますし、そもそも配達してくれる業者が近くにないこともあります。
最後に、オンラインスーパーを使うことです。全国どこでも配達してくれますし、クレジットカードが使えるので経理面も楽になります。
ですが、実店舗に比べてそんなに安くないこと。また、送料がかかることがデメリットです。
どれもメリット・デメリットがありますので、ご自身のお店にあった方法を見つけましょう。
WEBサイトなど時間がかかる集客の準備
そして、この時期に始めるべきなのが、WEBサイトなど時間がかかる集客の準備です。
WEBサイトを外注するとなると、打ち合わせから始めてだいたい1か月ぐらいはかかります。
テンプレートから作る安価な業者だと2週間ぐらいでできあがるものもありますが、基本的には1か月ぐらいは見ておいたほうがいいでしょう。
ちなみに、WEBサイトは今日作ったから今日から集客効果を発揮するものではありません。
だいたい検索などに表示されるようになるまで、3か月ほどかかります。
早め早めに準備することが大事です。
自作で製作コストを抑える
ちなみに、ウェブサイトは自作もできます。最近ではペライチやWIXなど、直観的な操作で誰でも簡単にそれっぽいWEBサイトを作れるようになりました。
無料ツールも多いため、製作コストを抑えることができます。
ただし、プロが作ったサイトよりも集客効果は落ちる可能性が高いです。
カフェのアルバイト募集をかける
最後に、この時期にやるべきこととして、アルバイトの募集があります。
特に採用をする予定がなければ問題ありませんが、採用予定の方は動き出しましょう。
アルバイトの募集をかけるには下記のような手段があります。
- タウンワークなど有料情報サイトに載せる
- Indeedなど無料の情報サイトに載せる
- FACEBOOKやInstagramなどSNSで告知する
- お店の前にアルバイト募集の告知を張り出す
カフェ・喫茶店の人材状況
一番効果が高いのは有料情報サイトに載せることです。
ただし、この人材難と言われる時代でも、カフェ・喫茶店は人を募集すれば応募はきます。
無料サイトやSNSでの募集ぐらいで十分です。
特に、おしゃれに作ったカフェなら、さばききれないほどの応募がくるでしょう。
正直、普通の飲食店と違ってカフェ・喫茶店の場合、「どんな人と働くか」を見極めることです。
きちんと、こういう人と働きたいというビジョンをもって募集をかけることをおすすめします。
Wi-Fiを導入するために光回線の申請
最近は、カフェ・喫茶店でもWi-Fiがほぼ必須。
そのために光回線を申し込む方も多いでしょう。
また、電話回線もひかり電話にすればコストが下がることもあり、電話回線も同時に申し込む方が多いと思われます。
ただ、1か月以上も前に申し込む必要があるのでしょうか?
光回線の開通は1~2か月ほど
だいたい、光回線の開通は1~2か月ほどかかると言われています。
つまり、カフェオープン直前に申し込むと、下手すると2か月ほどインターネットも電話も使えなくなってしまいます。まともに営業ができません。
ですので、基本的には物件の水道・ガス・電気を申し込んだタイミングで光回線も開通申請しましょう。
カフェ開業の1~3か月前にやるべきこと まとめ
さて、カフェ開業の1~3か月前にやるべきことをまとめてきましたが、イメージはつきましたでしょうか?
改めてやるべきことを一覧にします。
- 物件の契約
- 内装工事の契約と進行
- 備品類を購入する
- 仕入れ業者の選定
- WEBサイトなど時間がかかる集客の準備
- アルバイト募集
- 保健所への各種申請
- インフラの申請
- 光回線の申請
以上です。
ある意味で、この時期はカフェオープン直前よりも一番忙しい時期。だからこそ、なにをやるべきかをハッキリさせておきましょう。
くれぐれも、お店をオープンしてからやり残しがあったなんてことのないよう。
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