物件を契約し、いざテナントの改装!
…の前に必要なことがあります。
それが、水道・電気・ガスなどのインフラ契約です。
特に、水道とガスは改装工事が終わってからでも構いませんが、電気は改装工事に必須になります。
そこで本記事では、水道・電気・ガスのそれぞれについて
- 飲食店と一般で申し込み方に違いがあるのか?
- 飲食店独自の気を付けなければいけないポイントは?
- お得になる方法はあるの?
といった点についてご紹介していきます。
飲食店の水道申し込みは家庭用と同じ!
まず、飲食店のインフラで必ず使うのが水道です。
皿洗いや食品の調理、コーヒーの抽出、トイレ・手洗いetc…
水道を使わない飲食店はありません。ただ、水道に関しては基本的に法人プランなどもなく、申し込み手順は個人とまったく同じ。
名古屋市内なら名古屋上下水道局などに利用申し込みをしましょう。
もちろん、ほかの自治体にお住まいの方は、それぞれの自治体の上下水道局へ利用申し込みをしましょう。
できれば水道に浄水器を取り付けたほうがベター
水道の利用自体は水道局に申し込みをすれば手続き完了。
ただし、飲食店で使うお水は衛生面や品質を考えるなら浄水器をつけたほうがベターです。
たとえば、家庭用と同じく、蛇口取り付け型の簡易なタイプを使っているところも多いです。
この場合は、水道の蛇口の形によってハマるものとハマらないものに分かれます。買うときには十分に注意しましょう。
家庭用ってことは、業務用の浄水器もあるの?
A.浄水器には業務用のものももちろんあります。品質にこだわる方や、地方によっては業務用の浄軟水器を付けられる方もいらっしゃいます。
日本は基本的に軟水ですが、沖縄や山間部など、場所によって硬水が出てきてしまいます。
そういった地域では、スープやコーヒーの味が変わってしまうため、軟水器が必須。
有名なのはメイスイの浄軟水器でしょう。
ただ、業務用の浄軟水器はプロに設置してもらうことになります。
本体は自分で用意したほうが安いため、水道工事などをするときに、その設置もまとめてお願いできるか尋ねておきましょう。
飲食店の電気利用の契約のポイントとは?
飲食店の電気の申し込み方法は家庭用とは違うの?
A. 基本的には飲食店と個人で申し込みするところは同じです。
電力の利用申し込みには、低圧と高圧の2タイプがあります。高圧はスーパーや工場など、大規模に電力を利用するところに使われる場所用。
飲食店はそこまでの電力は使わないので、基本的に一般家庭と同じく低圧電力に申し込みます。
私が住んでいる名古屋など東海地区であれば、中部電力ミライズに電申し込むのが一般的です。
ただし、低圧電力には「低圧電力(従量電灯)」と「低圧電力(動力)」の2タイプがあるので注意。
低圧電力(従量電灯)
- 単相100Vや200Vの家電を動かすときに必要
- 一般的な家電製品で使用
単相100Vタイプのコンセント例
単相200Vタイプのコンセント例
低圧電力(動力)
- 4穴3相200Vの家電を動かすときに必要
- 業務用冷蔵庫、エアコンなどに多い
- 従量電灯に加えて動力も申し込む必要がある
三相200Vタイプのコンセント例
一般的に、飲食店のエアコンは大きなものが多く、動力電気を使用することが多いです。
購入するとき、もしくは設置するときに動力を使う家電があるかが分かっているはずなので、必要であれば動力も申し込みましょう。
低圧電力(動力)を利用している場合は、新電力に切り替えることで電気代が安くなることも。
契約はまずお近くの電力会社で済ませる必要がありますが、数か月経って電気代が高いと感じるようでしたら、新電力の会社に見積もりをとるのもおすすめです。
飲食店のガス利用のポイントとは?
電気は分かったけど、ガス契約選びにもポイントはあるの?
飲食店がガスを利用するときのポイントは1つ。
家庭用と同じく、都市ガスかプロパンガスかです。
おおざっぱに分けるなら、都会なら都市ガス、地方ならプロパンガスを使用することが多いです。
名古屋市内であれば、たいていの方が東邦ガスにお申込みされるかと思います。
ほかの地域でも、特にこだわりがなければ地域の都市ガスを供給している会社に相談しましょう。
その際、会社によって電気と同じく、ビジネスプランなどを用意しているところもあります。
都市ガスを利用する際は、ビジネスプランがないか相談してみるとよいでしょう。
プロパンガスの自由化で料金を安くできるかも?
ただし、地方はもちろん、コーヒー豆の自家焙煎店などで、都会でもプロパンガスを利用することも多いでしょう。
プロパンガスに関しては、都市ガス以上に会社ごとの料金差が大きいのが特徴。
そのため、ガス会社選びが非常に大事になってきます。
プロパンガスは自由化が進み、配送さえしてくれるなら全国どこでもプロパンガス会社を選べるようになりました。
ただ、どこのガス会社が安いかなんてなかなか分からないもの。
そんな方におすすめしたいのが、プロパンガスの無料比較サイト「エネピ」です。
自分の利用タイプに応じて、無料でプロパンガスの見積もりがとれます。
飲食店はガスの利用も多いので、できるだけ安いところを選びましょう。
ただし、地方のマンションのテナントだと、大家さんが指定のプロパンガス会社がある場合も。その場合は、重要事項説明書などに記載があるはずなので、ご注意ください。
電気・ガス・水道の申し込みあとに…
さて、電気・ガス・水道の申し込みについてご紹介してきましたが、イメージはつきましたでしょうか?
このあとも、カフェ開業に必要な申し込みは続きます。
- レジスターの契約
- Wi-Fiや固定電話回線の申し込み
- BGMの契約
- 入口のマットなどの契約
だいたいこんなところ。
カフェ開業の準備はまだまだこれから。頑張ってくださいね!
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