飲食店を開業するにあたって必須になるのがレジ、もしくはレジスター。
ただ、飲食店をやったことがある方でも、レジの導入は初めてという方が多いはず。
最近では、軽減税率などの問題もあり、昔よりもレジに求められることが多くなりました。
そこで本記事では、重要なポイントを押さえながら、おすすめのレジをご紹介します。
最近の税金とレジ事情の関係
まず、前置きとして知っておくべきなのが、最近の飲食店にかかわる税金事情です。
とりあえず、下記の3点はレジ選びの際にとても大事なポイントになります。
- インボイス制度に対応しているか?
- 軽減税率に対応しているか?
- 会計ソフトなどと連携可能か?
※この辺りの事情をご理解されている方は読み飛ばしてください
※また、この辺りの事情を文字で読んでも頭に入ってこない!方はこちらをご覧ください
インボイスとレジの変化
昔は、インボイス制度の適応もなく、軽減税率などの制度もなかったため、普通のレジスターが一台あれば構いませんでした。
要は会計処理さえできればよかったわけです。
ですが、インボイス制度が始まり、レシートや領収書には適格事業者番号を記入することが求められるようになりました。
年商1,000万円をこえなければ消費税の免税事業者のまま。そのため、個人の低単価のカフェ・喫茶店ではそれほど大きな問題にはならないかもしれません。
一方で、居酒屋などで事業者の飲み会利用がある場合は、適格事業者番号が求められることが多いでしょう。
用は領収書を発行することが多い業種のことですね。
そのため、レジには適格事業者番号が自動で記入される機能が求められています。
居酒屋など事業者に対して売上が多い場合は、適格事業者番号が自動で記入されるレジが必要
制度の複雑化と会計ソフトの導入
また、逆に自分が仕入れる側になったとき、適格事業者番号を仕入れ額と一緒に記入もしていかなければなりません。
そのため、個人事業主でも会計ソフトを導入することが増えてきました。
もともと、個人事業主の会計ソフトの導入はすすんでおり、税理士からも会計ソフトでのデータ提出を求められることが増えてきた近年。
だからこそ、レジにも会計ソフトとの連携が求められるようになってきています。
※必須とは言いませんが、”できる”のと”やらない”のとでは大きな違いがあります
必須ではないが、仕入れ、売上データの整理のために会計ソフトと連携が取れるレジのほうが便利
飲食店に問題なのはインボイスよりも軽減税率
そして、インボイス制度よりも問題なのが軽減税率です。
個人のお客様が多い飲食店では、インボイス制度はそれほど大きな問題ではありません。
ですが、テイクアウトは8%、イートインは10%といった軽減税率の計算に関しては、すべての飲食店で大きな問題になってくるでしょう。
レジ会計をするときに、いちいち1.08%か、1.10%をかけて計算なんてしていられません。
レジには自動的に軽減税率か標準税率かを計算してもらう機能が必須になったと言えます。
税率の計算を都度はやっていられないので、自動的に計算してくれるレジが必要
すべての機能を満たすのはタブレット式のPOSレジ!
さて、ここまで複雑な機能を昔ながらのレジスターでまかなうのはもう無理です。
そのため、最近の飲食店では基本的にタブレット型のPOSレジが普通になっています。
要はiPadなどのタブレットに無料会計アプリをインストール。iPadをレジ代わりにするということですね。
代表的なサービスとしては
- スマレジ
- Airレジ(エアレジ)
- ユビレジ
などがあります。
どんなレジが良いか分からない!という方向けなのがスマレジ
まず、ここまででもうすでについていくのが精いっぱいという方もいらっしゃるでしょう。
飲食店をオープンしている方ならまだしも、オープン前になかなか適格事業者番号や会計ソフトとの連携、軽減税率の話を聞いても感覚が分かりづらいと思います。
そんな方におすすめしたいのがスマレジです。
スマレジは、これからPOSレジ選びをしたいという事業者向けにオンライン相談や資料請求などのサポートを行っています。
※どちらも無料で利用できます
POSレジにはなにが必要なのか、どんな機能があるのか、導入にはいくらかかるのかといったことが相談できます。
まず、ここまでのお話でPOSレジのことが全く分からないという方は、相談をおすすめします。
→スマレジのオンライン相談・ショールーム予約はこちら
対面、顔を合わせながら話を聞きたい方向け
→ スマレジの資料請求はこちら
顔を合わせずにPOSレジを理解したい方向け
もちろん、資料請求やオンライン相談をしたからといって申し込みをしなければいけない…わけではありません。
レジ周りのツールが一括で無料に!?Airレジ
一方で、リクルートが運営することで有名なのがAirレジ。
iPadにエアレジアプリ(無料)をインストールすることで、すぐに始められます。
ただ、エアレジをインストールした時点では、ただの計算ツールでしかありません。商品名と税率などを入力していくことで、ようやくレジとして機能させることができます。
一応、この辺りについては、ビックカメラなどの店頭に持ち込むと有料での対応もしてくれます。
1回27,500円かかるため、まずアプリをインストールしてみて、それでもわからない場合は頼るのがいいでしょう。
Airレジの一番のメリットは、AirPAYというクレジットカード決済ツールと一緒に申し込むと、レジに使えるiPadが無料で利用できること。
iPad1台が無料というのは大きいですよね。設定こそ必要なものの、これだけでも導入する理由にはなります。
ただし、繰り返しになりますが、注意点として無料のクレジットカード決済端末AirPAYの申し込みが必須。
Airレジについているサービスというよりは、本来はAirPAYの無料キャンペーン。
そのため
- まずはAirPAYを申し込み
- iPad本体が届いたらAirレジアプリをインストール
という順番になるのでお気をつけて。
飲食店向けレジについて まとめ
飲食店向けレジについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
以下に、改めてポイントをまとめておきます。
- 煩雑化した税務処理に対応するため、今やPOSレジは必須
- POSレジのことなどいろいろと相談したい方にはスマレジがおすすめ
- とにかく無料でiPadが欲しい方はAirレジ&AirPAYがおすすめ
以上です。
POSレジは一度導入するとなかなか後で変えるのが大変。
後悔のないように選んでくださいね!
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