保健所の審査も通り、メニュー表なども作成されて、準備が万端!
そんなカフェ開業直前の1~2週間前ぐらいからやるべきことをご紹介していきます。
カフェ・喫茶店開業直前にやるべきこととは?
カフェ開業直前にやるべきことをざっと一覧にします。
- 屋号付き口座の開設やクレジットカードの申請
- クレジットカード決済端末の申し込み
- ビラ配りやプレスリリースなど短期の集客の準備
- オペレーションの最終確認
- スタッフの最終教育
- プレオープン
下に行くほど重要度が高くなっていますが、どれもやっておいたほうがいいことばかりです。
もう少し詳しく見ていきましょう。
屋号付き口座の開設やクレジットカードの申請
法人はともかく、個人事業主なら、個人用の銀行口座やクレジットカードでも確定申告はできます。
ただ、今後融資を申し込んだり、申告の透明性をはかるためにも、事業用口座と個人用口座、事業用クレジットカードと個人用クレジットカードは分けておいたほうが無難です。
まず、事業用の銀行口座についてお話しします。
事業用の銀行口座とは?個人口座となにが違う?
まず、個人事業主の銀行口座は、個人口座と違い屋号をつけられます。※つけなくてもかまいません
たとえば、タロウズカフェ ヤマダタロウといった口座名になります。事業者を相手に取引をするような事業なら、屋号付き口座があったほうが便利です。
たとえば、卸売りをするようなコーヒー豆屋であれば、屋号付き口座があってもよいでしょう。
ただ、飲食店の場合、屋号付き口座を人に見せる機会があまりないため、個人口座をそのまま事業にも使っているという方が多いです。
あくまで、経理上のメリットが大きいと思ってください。
あとは、地方銀行や信用金庫などだと、事業用口座を持っていると、融資の審査がスムーズになることもあります。
なぜなら、お金の出入りが銀行側に分かるからです。銀行によっては「お金を借りませんか?」と融資の相談をしてくることすらあります。
ときには、事業者交流会や展示会などにも誘ってくれることもあるので、コーヒー豆を焙煎していたり、事業者との取引を考えている方は、ぜひ作っておくといいでしょう。
屋号付き口座の開設に必要な書類は?
個人事業主の屋号付き口座開設に必要な書類は2点。
- マイナンバーカードや免許証などの身分証明書
- 営業の実態を確認できる書類
2点目の”営業の実態を確認できる書類”とは、要は保健所の営業許可証や、開業届の写しなど。
これがないと、屋号付き口座が開設できないため、このタイミングでの申し込みなんですね。
屋号付き口座は、銀行ならたいていどこでも作れますが、以下の3パターンに分かれます。
- 大手メガバンク(UFJなど)
- 地銀や信金
- ネット銀行
個人事業主レベルで、大手メガバンクで作るメリットは多くありません。強いて言えば、仕入先など取引先もメガバンクなので振込手数料が下がるぐらい。
その振込手数料もネット銀行には負けます。
地銀や信金で作るメリットは大きく、展示会のお誘いや融資につながる可能性もあります。ただ、取引先がメガバンクなので、振込手数料は高くなることも。
ネット銀行はとにかく振込手数料が安いです。最低手数料が145円~なんてことも。また、コンビニなどでの出金手数料も安いうえ、取引回数が多いなど条件がよければ手数料無料にもなります。
しかも、ネット銀行によっては毎月の取引額が分かっているので、書類なしで融資を受けられることも。とにかく毎月の出費を減らしたい、気軽に融資を受けたい方におすすめです。
多店舗展開などを考えていなければ、ネット銀行で十分でしょう。
個人事業主向けのクレジットカードとは?
個人事業主向けのクレジットカードを作る理由は、銀行口座と同じ。経理をはっきりさせるためですね。
クレジットカードの場合、入ってくるポイントまで収入に仕分けしなければいけません。個人用のポイントと、事業用のポイントを1枚のクレジットカードで分けるのは大変難しいです。
また、税理士に確定申告を頼む方だと、クレジットカードの明細を見せてくれと言われます。これが個人用口座と一緒だと非常に煩雑。
というか、個人用に使った明細も見られてしまいます。
税理士に頼む方はぜひ個人事業主向けのクレジットカードを1枚持っておきましょう。
クレジットカード決済端末の申し込み
また、この時期というよりもう少し早めでもいいのですが、クレジットカード決済端末の申し込みをしましょう。
今や、カフェ・喫茶店で現金払いオンリーなんてお店はそうそうありません。
クレジットカード決済やQRコード決済端末を申し込みましょう。
代表的なのはリクルートが運営するAirPAY です。1台で、ほとんどの決済をカバーできるので、いくつも端末を持つ必要がありません。
また、エアレジなどを使用していれば、紐づけすることも可能です。
申し込みから2~4日ほどで決済端末が届くスピーディさも魅力的です。
※カードリーダーが届いても、すぐにすべての決済手段が使えるわけではありません
今どきのカフェには必須と言っていい端末なので、必ず申し込んでおきましょう。
ちなみに、ほかにもクレジットカード決済端末は種類があります。SquareやStella Packなど比較していますので、違いを知りたい方はご覧ください。
ビラ配りやプレスリリースなど短期の集客の準備
また、この時期に必ずやっておきたいのが、ビラ配りやプレスリリースなど。いわゆるオープン直前の集客です。
だいたい下記のようなものが挙げられます。
- Googleビジネスプロフィールへの登録
- InstagramなどSNSでの発信
- 地域のオープン情報を流しているアカウントへメール
- 店頭でのビラ配り
- ポスティング
- お店の前にショップカードやオープンのお知らせのポスターを張る
特に、必ずやっておいてほしいのはGoogleビジネスプロフィールへの登録です。
要は、Googleマップなどにお店の情報を載せることですね。これをやっていないと、一見のお客様がお店へたどり着けません。
このように、オープン直前にやっておくべき集客方法を下記にリストアップしておきました。
間違いなく、やっておいたほうがいい方法ばかりですので、ぜひご覧ください。
オペレーションの最終確認とスタッフ教育
これは絶対にやっておきましょう。
初めてのカフェ・喫茶店開業なら、間違いなく初日はテンパります。
お客様の迎え方、メニューの出し方、提供の仕方などなど…。オペレーションは何度確認してもしすぎということはありません。
また、それをスタッフとも共有しておく必要があります。
身内や長年一緒にやってきた人なら間違いないでしょうが、アルバイト採用の場合は、なにかしらミスは起きます。
そういったときに、だれが対応するのか、どのようなお詫びをするのかといった点まで確認しておいたほうが無難です。
初めてのカフェ開業ならやっておくべき!プレオープン
オペレーションの確認やスタッフ教育の意味でも、プレオープンはやっておくべきです。
身内だけを呼ぶレセプションのような形でも構いません。
失敗しても、プレオープン期間中であればお店の評価に響くことはありません。失敗するなら、この時期に全力で失敗しておきましょう。
ちなみに、可能ならプレオープンの様子をSNSなどで口コミしてもらえると吉。一般のお客様の安心感や期待感にもつながります。
注意点として、招待客でお店がにぎわうと、一般の方が見えてしまう可能性があります。
そんなときにお詫びもかねてグランドオープン時に使える金券なども用意しておくといいでしょう。
カフェ・喫茶店開業直前にやるべきこと まとめ
改めて、カフェ・喫茶店開業直前にやるべきことをまとめます。
- 屋号付き口座の開設やクレジットカードの申請
- クレジットカード決済端末の申し込み
- ビラ配りやプレスリリースなど短期の集客の準備
- オペレーションの最終確認
- スタッフの最終教育
- プレオープン
この時期は、大枠の準備は終えて、お店の完成度を高めていくための作業がメインになります。
経理をはっきりさせる
決済手段を増やす
集客を増やして認知度を上げる
オペレーションのツメをする
正直、どれもやらなくてもカフェ・喫茶店は開業できます。
ですが、お店の完成度を上げるためには必須の段階でもあります。ぜひ、頑張ってくださいね!
コメント