個人事業主だからこそ使えるお得なサービスがあります。
世間には、法人会員・法人割引というものがあります。
名前からすると、法人しか使えないように思われるかもしれませんが、なかには個人事業主でも使えるものがあるのです。
そこで本記事では、個人事業主が使える法人割引をご紹介していきます。
モノによっては日常での使用頻度が高いものも。開業するだけでお得に過ごせるかもしれませんよ？
個人事業主にとって特にお得度が高い法人割引3選！
まずは、個人事業主にとって特にお得度が高い法人割引を3つご紹介します。
人によっては使わないものもあるかもしれませんが、割引率や使用頻度で言えば高いものばかり。
すべて私生活にも使えるものですので、ぜひご活用ください！
Amazon Buisinessプライム会員
まず、個人事業主にとって一番お得な法人会員割引はAmazon Buisinessプライム会員でしょう。
Amazon Buisinessプライムについて開業届けさえあれば、だれでも登録することができます。
一般の方が登録するAmazonプライム会員との違いを見てみましょう。
| Amazonプライム | Amazon Buisinessプライム | |
 |  | |
| 年会費 | 年会費5,900円 | 年会費4,900円 |
| 支払い | クレジットカードなど 通常の支払い方法 | 通常の支払い方法＋ 請求書によるあと払い（1か月） |
| 値段 | 通常の価格 | 法人価格で通常価格よりお得に 数量割引などもある（5％以上） |
| 送料 | お急ぎ便も含めて送料無料 | お急ぎ便も含めて送料無料 |
| その他 | Amazonミュージック聞き放題 Primeビデオが見られる | 経費管理システムとの連携可能 3アカウントまで共有できる 個人事業主か法人のみ登録可 Amzonプライム会員なら会費無料 |
・年会費が1,000円プライム会員より安い
・請求書払いが選べる
・商品価格もBuisiness会員のほうが安い
このように、Amazonで買い物をする個人事業主にとっては大助かりなサービス。
もちろん、べつに普段の買い物をBuisiness会員でしたってかまいません。
Amazonプライム会員とBuisiness会員は併用できる！
一点だけ、個人のプライム会員のほうが良い点としては、AmazonミュージックやビデオなどのサービスがBuisiness会員にはない点。
ただ、もしあなたがすでにAmazonプライムに個人で会員になっているなら、そのアカウントは無料でBuisinessプライム会員に登録することができます。
今の時代、個人事業主になったら、まずAmazonのお世話にならないことはありません。絶対に登録しておくべきサービスの1つです。
Buisinessプライム会員のなり方
- 無料会員登録で「ビジネスアカウントを作成する」をクリック
- 氏名やメールアドレスを入力
- メールアドレスを認証する
- 電話番号や事業内容などを記入
※この時に下記のいずれかの書類のアップロードが必要となります - 規約に同意したら登録完了！
必要書類（下記のいずれか）
・開業届
・過去2年以内の確定申告書
・過去2年以内の青色申告承認申請書、または所得税青色申告決算書
各種レンタカー会社との法人契約！
また、イベント出店や営業などにありがたいのが、レンタカー会社との法人契約です。
メジャーな会社なら、たいてい個人事業主でも法人契約ができるようになっています。
ざっと調べたところ、下記の会社では個人事業主でも法人会員になれるようです。
- ニッポンレンタカー
- スズキレンタカー
- トヨタレンタカー
- ジャパンレンタカー
会社にもよりますが、だいたい3～4割ぐらいは価格が下がります。レンタカーを借りる方にとっては圧倒的なお得率。
なかにはカーシェアや有料駐車場も割引になるサービスも。
わたしはジャパンレンタカーの法人会員になっていましたが、法人会員になると、電話1本で会社名と日付を伝えるだけで予約できるようになるのでとても便利。
しかも、用途などは聞かれないため、旅行が好きな方などは個人用に借りても構いません。（支払いは事業用と分ける必要があります）
レンタカーは割引率がめちゃくちゃ大きいので、個人事業主ならぜひ利用してください！
レンタカー会社の法人会員のなり方
レンタカー会社の法人会員のなり方は企業ごとに様々です。
オンラインから申請できるものもあれば、店頭でレンタカーを借りるときに一緒に申請するものまで。
また、必要書類も会社によります。飲食店などの営業許可証だけでいい店もあれば、開業届が必要なお店も。
公式サイトに手順が書いてなければ、まずは気になる会社の近くの営業所に電話してみるとよいでしょう。
コストコのビジネスメンバー
飲食店のなかにはコストコで仕入れをする方もいらっしゃいます。
そんな方におすすめなのが、コストコのビジネスメンバー。通常の会員との違いは下記の通りです。
| 個人会員：ゴールドスターメンバー | 法人会員：ビジネススターメンバー | |
|---|---|---|
 |  | |
| 年会費 | 4,840円（税込） | 4,235円（税込） |
| 同伴 | 18歳以上の同伴者2名まで（18未満の子どもは制限なし） | |
| 資格 | 18歳以上なら誰でもOK | 18歳以上かつ会社経営、個人事業主が対象 |
| 家族カード | 1枚 ※登録は同一世帯で18歳以上の家族のみ | 1枚 ※登録は同一世帯で18歳以上の家族のみ |
| 追加メンバーカード | なし | 最大6枚(1枚3,500円) 追加メンバーも家族カードが1枚無料 |
| 配送 | 配送サービス利用可能 ※購入日に配送カウンターに持参 | 電話やFAXでも注文OKなビジネス配送利用可能 |
| その他 | 2大保障（商品保証・年会費保障） | 2大保障（商品保証・年会費保障） ・ビジネスプロモーションに参加可 ・「ボリューム会員様」向け営業支援 |
まず、単純に年会費が安くなるのが最大のメリット。これだけでも、ビジネス会員になるメリットがあります。
また、追加メンバーカードが作れるため、スタッフに買いものに行ってもらったりも可能です。
コストコのビジネス会員のなり方
個人会員と同じく、コストコのメンバーシップカウンターで作ることができます。
※施設内にあるため、入り口のスタッフに会員カードを作りに来たとお伝えください
その時、個人会員と同じく身分証明書が必要になりますが、それ以外にも下記の書類のいずれかが必要になります。
- 名刺（肩書き・役職名の明記がある代表者のもの）
- 公共料金の請求書
- 農家証明書
- 登記簿（複製可）
- 屋号がない場合は、営業許可書 等
もしくは、ウェブから事前に申し込みをしておくと、当日は申し込み番号を持っていくだけで簡単に会員証が作れます。※法人会員を選んでください
メンバーシップカウンターは込み合うため、こちらのほうが便利です。
特定の個人事業主にとっては便利な法人割引一覧
先ほどの3つほどではありませんが、個人事業主だからこそ使えるサービスや、製菓、オフィス系などジャンル特化で使いたい方にとってはかなりお得なサービスもご紹介します。
ご自身のジャンルにあうものがあれば、ぜひ活用してみてくださいね！
PC系メーカーの法人割引
PC系メーカーの法人割引のなかには個人事業主でも使えるものがあります。代表的なのは下記の通り。
一般向けより価格が安価になるのはもちろん、事業主限定で保障期間が1年から4年になったりといったサービスもあります。
レッツノートは一般の個人事業主には高いですが、Thinkpadは安価なノートPCも多いため、お世話になる事業主の方も多いでしょう。
ぜひ活用してみてくださいね！
登録は、各社の公式サイトからご利用ください。
オフィス用品と言えば Askul（アスクル）
オフィス用品や事務機器、テイクアウトカップなどの備品類と言えばAskul（アスクル）。
一般個人向けにLOHACO（ロハコ）というサービスがありますが、その法人向け版です。
時々、Askulは一般個人でも登録できると言っているサイトがあります。ただ、公式サイトでも否定されているように、法人か個人事業主しか登録できません。
特に、必要書類などはないため、新規会員登録から会員登録をしましょう。
富澤商店卸専用サイト
飲食店で製菓をしているなら、必ずお世話になるのが富澤商店。実は、その卸専用サイトがあるんです。
一般個人よりも平均2％、最大5％も安い価格で買えるため、店頭で買うよりも絶対お得。
さらに、月に2商品は”お試し商品”として50%オフで購入可能になります。
カフェ・喫茶店・ケーキ屋など、飲食店や製菓店をやっているならぜひ登録しておきましょう。
会員登録にあたって必要書類の提出などは不要です。下記リンクより登録をしてください。
家具系各社の個人事業主向けサービス
また、実は大手家具会社各社も法人会員登録を行っています。
ただ、これまでに紹介してきたサービスとは違い、直接的な割引はそれほどありません。
どちらかと言うと、専門スタッフによるインテリアコーディネートや、請求書払いができるようになるといった事業者向けサービスがメインになります。
ただ、現金で即金払いよりも、請求書払いのほうがありがたい人は多いはず。
個人でも使える法人会員制度のある会社は以下の通りです。
登録はオンラインではなく、店頭でのことが多いため、まずはお問い合わせフォームもしくは店頭で尋ねてみるとよいでしょう。
オートバックスの法人会員
社用車や、自家用車兼自家用車を使っている方におすすめなのが、オートバックスの法人会員。
請求書払いができるようになるうえ、エンジンオイル交換工賃、オイルフィルター交換工賃無料サービスが使えるようになります。
登録は下記フォームより申し込み。会社名を聞かれるフォームがありますが、事業名で大丈夫です。
書類などは原則不要ですが、場合によっては確定申告書などを後で求められることがあります。
日常生活をお得に！各種店舗のクレジットカード類
法人・個人事業主向けのサービスとして、意外とお得になるのが、いろいろな事業者が発行しているクレジットカード。
一般個人で買い物をするよりも安くなることが多いです。
代表的な店舗例をあげてみましょう。
コメリBUISINESSカード（買い物が最大2％安くなる）
コーナンPRO BusinessCard（給油代が2円/ℓ安くなるなど）
ENEOS BUISINESSカード(法人価格で給油できる)
このように、基本的にガソリンスタンド系か小売系のチェーン店が多め。
近隣にある小売店やガソリンスタンドで、個人向けクレジットカードを発行しているお店があれば、そこにビジネスカードがないかチェックしてみるとよいかも。
ただし、支払いは個人用と事業用とで分けないと大変なことになるため、クレジットカード単位で分けるか、必ず決済を分けるようにしておきましょう。
おまけ 個人事業主は使えない法人割引一覧
せっかくなので、個人事業主は使えない法人割引などもご紹介します。もし、マイクロ法人化を考えている方がいれば、参考にしてみてください。
カラオケなどのアミューズメント施設の法人割引
だいたい10％ほど安くなることが多いです。名刺だけで登録できるため1人法人でもOK。
スポーツジムなどの施設割引
単純な割引は少なく、従業員対象のものが多いです。従業員の福利厚生にといったイメージ。
ホテルなどの法人割引
ダイワロイネットや三交ホテルにて割引。価格は非公開ですが、法人価格で宿泊することができます。ただ、ホテルの法人割引は従業員数などの審査があることが多いです。
法人のJR東海エクスプレスカード
これが一番お得かもしれません。法人価格で新幹線に乗ることができます（東京～新大阪間を490円割引）。
以上です。
ご覧のように、法人化したからと言って、めちゃくちゃにお得なサービスが増える！というわけではありません。
あくまで、個人事業主よりは法人割引のパターンが少し増える程度です。
ご参考まで。
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