コーヒー豆を自家焙煎したらやりたいのが、ネット販売。
むしろ、実店舗で販売せずにネットだけで販売したい方は年々増えているでしょう。
そこで今回は、「個人でも簡単に始められるネット販売の仕方」についてご紹介します。
コーヒー豆のネット販売に必要な許可とは?
まず、大事なのがコーヒー豆のネット販売に必要な許可について。
これに関しては、ネット販売だからと言って、特別な許可などはありません。
実店舗でコーヒー豆を販売していれば、今すぐにでもネット販売を始めることができます。
ただし、ネット販売に限らず、コーヒー豆を販売する際には、下記の2つの届け出と資格が必要です。
- 食品衛生責任者の資格
- コーヒー製造・加工業(飲料の製造を除く)の「営業届」
まずは、この2つの資格と届け出のとり方について解説していきましょう。
※すでにお持ちの方は「ネット販売の仕方は大きく分けて2つ」へ読み飛ばしてください
食品衛生責任者のとり方
まず、食品衛生責任者の取得には、下記の2つのタイプから自分に合った講習方法を選んでください。
集合型のほうはお安いぶん、決まった日時にしか受講できません。また、予約も都会だとかなり倍率が激しいので1か月前ぐらいから早めに申請してください。
ただ、eラーニングは楽かと言ったらそうでもなく…。
申し込みにあたって、どちらにせよ一度保健所の窓口に行く必要があります。受講日がどうしても合わないという方向けの印象です。
自分にどちらの許可の取り方があっているか、お住まいの各自治体の保健所窓口で相談しましょう!
営業届の取り方
食品衛生責任者の届け出と同時に進めたいのが、営業届です。
食品衛生責任者が”ヒトへの資格”だとしたら、こちらは”場所への資格”。
申請に必要な情報としては下記の通り。
- 名称・屋号の名前
- メールアドレス
- 自宅・営業所の住所
- 食品衛生管理者の資格(申請中でもOK)
オンラインから申請できるので、下記サイトの「アカウントを作成」から登録しましょう。
食品衛生責任者の名前を聞かれますが、これは“予定”でOKです。
1年以内に取得予定があれば問題ないそう。食品衛生責任者の資格とあわせてすすめていきましょう。
ネット販売の仕方は大きく分けて2つ
さて、コーヒー豆の販売に必要な許可をもったら、いよいよネット販売の開始です。
ただ、ネット販売とひと口に言っても、その始め方は大きく2つに分かれることをご存じでしょうか?
それが「モール型」と「個人サイト型」です。簡単に特徴を見てみましょう。
モール型
- 大手ECモールに出店し、販売するタイプ
- Yahoo!ショッピングや楽天、Amazonなど
- 集客力が高く、売上が上がりやすい
- 出店料がかかったり、手数料をとられる
- 許可申請に時間がかかる
個人サイト型
- 自分でサイトを作成、運営するタイプ
- 費用は無料から固定費がかかるものまで様々
- 集客は基本的に自分でやる必要がある
- 画像など、必要な情報さえあれば今日にでも始められる
まずは、モール型についてはここであまり詳しくは触れません。
理由としては、個人事業主は比較的スモールに、お金をかけずに始めたいと思っている方が多いからです。
一応、Yahoo!ショッピングに関しては、初期費用・固定費無料で始めることもできます。
ただ、私の経験上、ネットショップを今までやったことがない方がアレを独学でスタートはかなり難しいです。
そもそも、ECショップ用の用語すらよく分からないうえに、商品の画像を用意したりとにかくやることが多い。
無料で始められる代わりに、本当に無料でやると心が折れるぐらい大変です。
まずは、小規模でも「自分のECショップを立ち上げる」。簡単かつ、お金がかからないのでおすすめです。
ネットショップを始めるならBASEがおすすめ
最近は、個人がECサイトを作るのを手助けしてくれるサイトが増えています。
代表的なサービスは以下の通り。
それぞれ特徴はあるものの、初めてのコーヒー屋の方々にはBASEをおすすめします。
理由は以下の3つ。
- 運営するだけなら一切の費用がかからない
- 決済手数料の高さはコーヒー屋にはそこまで痛手ではない
- BASE独自の売れるシステムがある
BASEの強みはノーコストで運営できること
まず、BASEの決済手数料をShopifyやSTORESと比較してみましょう。
Shopify | BASE | STORES | |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 29〜299ドル | 0円 | 無料/1,980円 |
取引手数料 | 0円 (Shopifyペイメント利用) | 3% | 0円 |
決済手数料 | 3.25〜3.9% | 3.6%+40円 | 無料プラン:5% 有料プラン:3.6% |
BASEの強みは初期費用・月額費用が0円なことです。
つまり、ショップを立ち上げて運営するだけであれば、一切の費用がかかりません。
ぶっちゃけていえば、コーヒー豆屋を立ち上げて、知人や常連のお客様以外からいきなりコーヒー豆が売れることはまずありません。
SNSによほど自信があれば別ですが、人によって、数か月はそんな状態が続くでしょう。
売上を上げるためにショップを作ったのに、いきなり固定費がかかるサービスはおすすめしません。
BASEの決済手数料の高さはどうなる?
ただし、ShopifyやSTORESに比べて、BASEの明らかに数%高い手数料が気になる方もいらっしゃるでしょう。
雑貨などの小売業では、この数%が大問題になるときもあります。
ですが、コーヒー豆の粗利は一般的に言って6割ぐらいはあります。
つまり、コーヒー豆屋にとって、数%の決済手数料自体はそれほど問題ではありません。
また、他社サービスだと固定費が数千円かかります。
この固定費を売上の決済手数料でまかなおうとすると、月に10万円はネットショップで売り上げている必要があります。
私は、決済手数料よりも、そのECサイトでネットショップを立ち上げたときに、どれほど集客力を持つかが大事だと思います。
その点において、実はBASEはほかの2つのサービスに比べて大きなアドバンテージを持っています。
BASEには独自のショッピングアプリがある
⇒BASE はPAY IDという独自のショッピングアプリを運営しています。
BASEでネットショップを作ると、このPAY IDに自動的に登録されます。
これがshopifyやSTORESにはない強み。
私の経験上、きちんと魅力的な商品を作れていれば、ここからも毎月2~3割ぐらいの売上が発生します。
特に、個人のECサイトは集客力に課題があることが多いです。
そのため、わたしもこんな記事を書いているぐらい。
もちろん、PAY IDの売上だけで満足なネットショップにはなりません。
それでも、間違いなく売上確保の味方となってくれるでしょう。
BASEでネットショップの始め方
さて、ある程度メリットをお伝えしたところで、ネットショップの始め方を解説します。
まずは、BASEの公式サイトへアクセスします。
⇒BASE公式サイトへ「無料でショップを開設する」をクリック
※スマホだと表示画面が変わります
「メールアドレス」「パスワード」「ショップURL」を入力しましょう。
「今すぐ無料ではじめる」をクリックし、メール認証するだけで、あなたのショップの完成です。
簡単ですよね?
ただし、実際にネットショップの運営をするためには、3ステップほど大事なポイントがあります。
- 運営者情報やプライバシーポリシーの記載
- 決済手段(クレジットカードなど)の登録
- 商品の画像と説明の登録
これに関してBASEでは、操作ガイドなどがあるため、登録後の操作ガイドに従えば初心者でも分かりやすいです。
それでも迷うようであれば、操作説明付きの解説をBASE公式が出しているので、そちらをご覧ください。
1と2の運営者情報や決済手段の設定に関しては下記の記事。
3の商品の画像+説明の登録については、下記の記事が参考になります。
最初は慣れないかもしれません。
ただ、慣れると1時間程度でネットショップの開設⇒オープンができるほど操作自体は簡単です。
ぜひ頑張ってくださいね!
コーヒーのネットショップを始めたけど、なかなか売れない人へ
そしてもし、BASEでネットショップを始めてみたものの、なかなか売れないという方。
もしよろしければ、拙著で恐縮ですが「BASEで「月商10万円」の壁を超える!初心者向けテクニック!: 売上の作り方のガイドブック」をご覧ください。
BASEでショップを開設したものの、月商10万円を達成できない…
そんな方に向けて書いた集客ノウハウの本です。よかったらあわせてどうぞ。
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