安定したドリップコーヒーの抽出にはドリップケトルは必要です。
でも、いろいろなドリップケトルがあり、初心者にはなにを選んでいいか分かりません。
そこでこの記事では下記のポイントに視点をおいて、ドリップケトルを紹介します。
・価格が安くて使いやすいケトル
・一人で使いやすいケトル
・温度計付きドリップケトル
・プロも使う高性能ケトル
・温度調整機能付き電気ケトル
スタンダードで使い勝手のいいドリップケトル
まずはスタンダードでコスパにも優れるドリップケトルです。
デザインや性能は違えど、よく使われているドリップケトルをご紹介します。
コスパ最高!HARIO V60ドリップケトルヴォーノ
多くのバリスタも使っているドリップケトルとしては最も安価でコスパに優れたドリップケトルです。
ドリップケトルに必要な
「ノズルの細さ」
「抽出の安定性」
「熱源を選ばない」
「加熱するときに倒れづらい安全性」
といった要素をすべて兼ね備えています。
特に、ご家庭で使用する場合は、電源が直火やIHなど様々あると思うので、どんな環境でも使用できるというのはメリット。
紹介しているのは最大容量1.2ℓ製品ですが、1.0ℓ、0.7ℓサイズもあるため、サイズはお好みで。
0.7ℓは底面が狭すぎてIH非対応な点だけはご注意を。
デザインがかわいい 月兎印 スリムポット
昔から人気の月兎印のドリップポット。
琺瑯のデザイン性がよく、インテリアとしてもよく映えます。
カラー展開もブルー、ブラウン、ブラック、ホワイト…など全6種も!
使いやすさとしては、最近流行りの、一投で細くゆっくり注ぐドリップにはあまり向いていません。
ある程度ドリップに慣れている方なら使えますが、初心者だと少し難しく感じることでしょう。
逆に、昔ながらの点滴で抽出したり、何回かに注ぎ分けるようなレシピには使いやすいケトルです。
レシピによって使いやすい、使いづらいが少し出てくるのでご注意を。
また、IH非対応で直火のみが使えますが、持ち手が琺瑯のため熱くなります。
個人的には直火にかけるより、他でお湯を沸かして移しかえるほうがおすすめです。
マットな質感と細口が人気! 珈琲考具ツードリップポット
マットな質感が素敵なドリップケトル。
ツードリップということで2杯用のケトルとして売られています。
…が、ノズルは一般的なドリップケトルに比べればかなり細く作られており、1杯用のケトルとしても問題なく使えます。
普通のドリップケトルだと、ついお湯を注ぎ過ぎてしまうような方が使いたいケトルですね。
直火・IHともにOKです。
フタありパターンと蓋なしパターンとがあるので、そこは好みで。
私はフタありのほうが好きです。
小さめで1人用におすすめのドリップケトル
「自宅ではコーヒーは1人分しか淹れない」
「キャンプの時に使えるドリップケトルが欲しい」
といった方におすすめなのが、1人用ケトル。
ただ、このケトルは直火やIHにかけるのがNGなので、別のところでお湯を沸かす必要があります。
シンプルなシルバーデザイン 珈琲考具ワンドリップポットPRO
珈琲考具の一杯用ワンドリップポットPRO。
他にはない持ち手のシルエットと、ノズルの角度が魅力的。
1人用のドリップはついついお湯がですぎて、つい注ぎすぎることもあります。
…が、このケトルの細さと角度なら問題なし!
そして、マットなステンレス加工の質感が無骨でいいんです!
アウトドアでも人気な1杯用ケトル、ぜひお試しください!
黒いカラーが人気!HARIO ミニドリップケトル粕谷モデル
ワールドブリュワーズチャンピオンの粕谷モデルのミニドリップケトル。
粕谷モデルと言っても大会で使われたわけではなく、あくまでブラックカラーというだけ。
ミニと言うだけあって300ml仕様なので、1〜2杯分を注ぐのにおすすめです。
ドリップケトルは意外とスペースをとるので、最近はこういった小さいドリップケトルが家庭用として人気になってきています。
直火にはかけられないのでご注意ください。
レザーカバーがおしゃれ!CORES ドリップポット
販売開始からすぐ欠品続きとなった、いま大人気のCORESの1〜2杯用ドリップポット。
1杯抽出に向いた細口ケトルであるのはもちろん、他のドリップケトルにはないレザーカバーが特徴です。
また、デザイン性だけでなく、ドリップケトルの内側に目盛りが付いているのもありがたいところ。
この手のケトルは、他でお湯を沸かして移し替えないといけないのですが、どのぐらいの湯量を入れればいいか分からないことがあるからです。
機能性、デザイン性ともに、人気になるのも分かるドリップケトル。
温度計が最初からついているドリップケトル
ドリップをするときに重要なドリップの温度。
そしてそれを測るのに必要なのが温度計です。
ただ、ドリップケトルごとにケトルの高さが違い、必要な温度計を選ぶのも大変!
そこでおすすめしたいのが、最初から温度計の付いたドリップケトルです。
温度計がついているのに安いCB JAPANドリップケトル1.2ℓ
安価な価格では珍しい温度計付きのドリップケトル。
この価格帯で温度計がついたドリップケトルは珍しく、おそらくこのCB JAPANだけ。
注ぎ心地も悪くなく、HARIOのヴォーノケトルのように1〜4杯まで、かなり幅広く使えます。
総じてコスパが良いので、エントリーモデルのドリップケトルとしては、おすすめの製品のひとつです。
最近コーヒーマニアに人気!Fellowプアオーバーケトル直火
値段は高いですが、デザインが人気のFellowの直火式ケトル。
もともとは電気ケトルが人気で、こちらは後から作られたタイプです。
電気式と違う点として、温度計がふたについています。
Fellow電気ケトルの注ぎやすさやシンプルなデザインはそのままに、温度計を備えることで直火でも安定した温度管理ができるようにされた製品。
注意点として、IH対応となっていますが、底面の幅が広くはないため、IHによっては認識しないことがありますのでご注意を。
プロのバリスタも使う高級ドリップケトル
ここからはプロのバリスタも使っているドリップケトルです。
これまでのものもプロのバリスタが使っているものもありますが、ここでは
・大会などでも使われている
・昔からコーヒー屋に人気である
といったケトルをご紹介します。
ハンドドリップチャンピオンも使用!Kaico ドリップケトル
ジャパンハンドドリップチャンピオンシップの優勝者が大会で使ったことで有名になったKAICO。
この手の高性能ケトルには珍しい琺瑯のドリップケトルです。
ノズルが特殊な構造をしていて、どれだけ勢いよく注いでも真下に落ちるので、ドリップしやすいのが良いところです。
琺瑯系のドリップケトルで、ドリップしやすいケトルは本当に少なく、個人的にはそれだけでも価値があると思います。
直火・IHともにOKです。
昔からの愛好家も多い タカヒロ ドリップポット雫
昔からの愛好家が多いタカヒロのドリップポット。
そのなかでも、特に細く注げるのが「タカヒロコーヒードリップポット雫」です。
細く注げるだけでなく、点滴抽出などもしやすいので、ネルドリップなどの深煎りコーヒーが好きな方に熱心な愛好家が多いケトル。
値段は決して安くありませんが、ハンドドリップのクオリティを高めたいあなたにおすすめ。
温度調整付き人気の電気ケトル
ここまでは直火・IH対応のケトルメインでご紹介してきました。
ここからはおすすめの電気ケトルをご紹介します。
世界チャンピオン監修!EPEIOS電気ケトル
ワールドバリスタチャンピオンの井崎さん監修の電気ケトル。
とにかくコスパがいいです。
コーヒー屋が作る電気ケトルはのきなみ2.5万を超えるなかで、1.5万以下は破格。
そのうえで、温度調整機能などの必要な機能は備えています。
そして、コーヒー屋のケトルはグースネック型が多いですが、これはS字ネックと言うそう。
これによって、強く傾けてもお湯が出過ぎず、細くドリップできるようになっています。
初心者の方だと、つい湯を多めに注いでしまうので、ドリップに慣れていない方におすすめ。
総じて、ホームーユーザーには素晴らしいエントリーモデルの電気ケトルです。
グッドデザイン賞受賞!Kalita KEDP-600
グッドデザイン賞を受賞したKalita者の電気ケトル。
注ぎやすく、デザイン性もよいので、Kalitaファンならぜひ利用したいところ。
ただ、Kalitaファンでなければ、この価格帯ならbrewistaやFellowなど世界的に人気の電気ケトルを買ってお釣りがきますし、判断が難しいところ。
また、人によっては本体が樹脂でできているのが気になる方も。(Fellowやbrewistaは金属製)
注ぎやすさは注ぎやすいので、値段が多少高くてもデザイン性が好きな方向け。
モノトーンデザインが人気!Fellow スタグ温度計付き電気ケトル
とにかくデザイン性がシンプルで人気のあるFellowの電気ケトル。
注ぎやすさはバッチリですし、シンプルなインテリアにもハマることもあって、ご自宅用に、プレゼント用にどちらにも人気です。
個人的には、電源を入れたあとのモニター表示がほかにはない仕様で可愛くて好きです。
ひとつ欠点をあげるとするなら、ケトル本体が少し重たいこと。
男性ならそれほど感じないかもしれませんが、女性だと満水でドリップするのは少し大変かもしれません。
ただ、それ以外は素晴らしいケトルです。
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